大雨、突風 瞬間33メートル 各地で被害


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突風で折れたゴルフ場のネットを支える鉄筋コンクリート製の柱=4日午後、豊見城市

 県内各地が大雨と突風に見舞われた4日、豊見城市、うるま市、南城市でそれぞれ突風による被害が確認された。いずれもけが人は報告されていない。うるま市宮城島で午前8時44分に最大瞬間風速33・6メートルが観測され、2008年の統計開始以来、12月として最も強い最大瞬間風速となった。

 豊見城署などによると、豊見城市与根のシーサイドゴルフクラブでゴルフネットの支柱20本以上が折れた。うるま市消防本部などによると、同市海中道路にある海の駅あやはし館で、施設周辺の屋外テントが飛ばされ車にぶつかる被害があった。その際、倒れたテントが車両に当たったという。店員は「台風よりすごかった」と話した。
 沖縄気象台によると、南城市知念ではビニールハウスの一部が損壊した。被害の報告が一部の地域にとどまり、竜巻などの目撃情報がないことなどから、突風の原因は分かっていない。気象台は5日未明まで注意を呼び掛けている。