客沸かすロングラン 劇団O.Z.E


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 劇団O.Z.Eの本公演「Little Box Vol.8 日付変更線」が那覇市のわが街の小劇場で始まっている。21日まで。脚本家4人、演出家7人、役者38人が織り成すコメディー、サスペンス、ホラーなど観客を飽きさせないショートストーリーが連日展開されている。

 11月22日から始まり、約1カ月のロングラン公演。3日の公演ではコメディー、サスペンスなど10作品が上演された。「笑う死神」(永田健作作・演出)は自殺志願の男性(平安伸行)と死神(榎森耕助)が繰り広げるコメディー。平安のコミカルな演技と榎森の関西弁での突っ込みに観客からは笑いが起きた。
 切り裂きジャックをテーマにしたサスペンス「ジャック」(山田享楽作・演出)、クリスマスまでに恋人を作ろうと奮闘する男性を描いた「クリスまでに2」(はっとー作、榎森演出)などバラエティーに富んだ作品で観客の目をくぎ付けにした。
 1公演の入場料は一般1500円、小中高生500円。月曜から金曜は午後8時開演(毎週火曜と19日は休演)。土・日曜日は午後2時、同7時の2回公演(21日は昼のみ)。問い合わせは同劇団(電話)098(866)6118。

死神(榎森耕助、左)と男性(平安伸行、中央)のやりとりが笑いを誘った「笑う死神」=3日、那覇市のわが街の小劇場
仮面夫婦(上原一樹、さーきー)と娘(右、すーずー)を演じる「仮面夫婦」