障がい者の自立に向けての努力や、文化や芸術などの分野で際立つ活動をした障がい者に贈る「第19回沖縄コロニー大賞」の贈呈式が9日、那覇市おもろまちのザ・ナハテラスで開かれた。障がい者スポーツの普及発展に尽力し、選手としても活躍する上与那原寛和さん(43)=沖縄市室川=に同実行委員会の高嶺豊委員長から賞状と副賞が手渡された。
上与那原さんは「頂いた賞に恥じないようにこれからもステップアップし、得てきたものを(支援者や社会に)還元していきたい」とあいさつした。
28歳の時にバイク事故で四肢まひになった上与那原さんは、リハビリを兼ねて車いす競技に参加。2008年の北京パラリンピックフルマラソンで銀メダル、ことし10月の仁川アジアパラ競技大会800メートルで金メダルを獲得するなどしている。現在は、県身体障害者陸上競技協会の会長として障がい者スポーツ普及の先頭で活動、学校などでの講演活動も行っている。
上与那原さんは「20年の東京パラリンピックに出て『年齢に関係なく一生懸命やればできる』ということを示したい」と語った。
英文へ→Paralympian athlete Ueyonabaru receives Okinawa Colony Award