救急搬送、過去最長39分 出動件数増が影響


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 119番を受けてから救急車がけが人や病人を病院に運び込むまでの時間が、昨年は全国平均で39分18秒と過去最長になった。10年前の2003年に比べて約10分延びた。総務省消防庁が19日に発表した統計で明らかになった。

 搬送時間が延びたのは、増加する出動要請に対応するため、遠くの消防署から救急車を向かわせるケースが増えたのが主な理由という。応急処置に関して救急隊員の裁量が広がり、駆け付けた現場で血圧測定や心臓マッサージなどを実施する例が多くなったことも背景にある。
 都道府県別の平均搬送時間は東京の54分36秒が最長で、最短は富山と福岡の29分54秒だった。
(共同通信)