琉球古典の神髄伝え 野村流90周年、800人出演で花添える


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「かぎやで風」を披露する舞踊家と野村流音楽協会の役員ら=21日、沖縄市民会館

 野村流音楽協会(神田米三会長)の創立90周年記念公演(主催・同協会、共催・琉球新報社、まちづくりNPOコザまち社中)が21日、沖縄市民会館で開催された。賛助出演も含めて約800人が出演し、琉球古典音楽の神髄を伝えた。

 200人余による壮大な「かぎやで風節・恩納節・辺野喜節」斉唱で幕を開けた。続けて交流のある舞踊家が役員と各研究所長の地謡に合わせて「かぎやで風」を踊り、花を添えた。
 「二揚仲風節」など11曲の独唱では若手が張りのある声、ベテランが滋味のある声で魅了した。
 最後は約50人の地謡に乗せて「黒島口説」を踊り、4時間超の舞台を締めくくった。
 来年1月18日に宜野湾市民会館、2月22日に名護市民会館でも記念公演がある。共に午後5時開演。入場料2千円。