客層開拓へ、新春組踊大公演始まる 浦添の劇場6日まで


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執心鐘入を演じる宮城能鳳さん(左)ら=4日、浦添市の国立劇場おきなわ

 新春組踊大公演(主催・伝統組踊保存会、共催・国立劇場おきなわ)が4日、浦添市の同劇場で始まった。歌舞伎などのように新春公演を定着させ、組踊ファンを広げようと初めて開催した。6日まで。

 4日は「執心鐘入」と「護佐丸敵討」を上演した。人間国宝の宮城能鳳さんや照喜名朝一さん、気鋭の若手らが卓越した技芸で観客を魅了した。初めて組踊を見たという宮島美夕夏さん(30)は「敷居が高いと思っていたが、物語も分かりやすく楽しめた。ほかの演目も見てみたい」と話した。
 5日は「護佐丸敵討」と「花売の縁」、6日は「執心鐘入」と「花売の縁」を上演する。同じ演目でも出演者は異なる。字幕あり。両日とも午後2時開演。当日券3500円。問い合わせは同保存会(金城)(電話)090(1085)1444。