シュワブ沖 海保が市民21人拘束 来月中旬に海底調査


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 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で、米軍キャンプ・シュワブ沿岸部では16日、浮桟橋周辺に複数の作業船が配備された。沖縄防衛局は17日以降、同作業船で、浮具(フロート)や油防止膜(オイルフェンス)を沖合に展開する作業を始める見込みだ。さらに防衛局は今月下旬、100メートル超の仮設桟橋の設置工事を始める方針。水深の深い地点の海底ボーリング調査は来月中旬以降の予定だ。

 仮設桟橋の設置は事実上の埋め立て工事で県民の反発はさらに強まりそうだ。
 作業船のうち1隻は船首に小型の滑車が装備されたこれまでの工事では見られなかった船舶。この日は辺野古崎周辺の砂浜など複数箇所で油防止膜を並べ連結する作業も確認された。
 海上保安庁は浮桟橋にゴムボートを二十数艇接岸させ、沖合に巡視船13隻を配置した。新基地建設に反対する市民らは新たな海上作業を止めようと、カヌーや抗議船で浮桟橋を囲むフロートやオイルフェンスの内側に入り、21人が一時拘束された。