県と南城市が協定締結 島尻特別支援学校馬天小分教室


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協定書を取り交わす諸見里明県教育長(左)と山城馨南城市教育長=9日、県教育庁

 島尻特別支援学校馬天小学校分教室が4月に開室するのを前に、県と南城市の両教育委員会の協定書締結式が9日、県教育庁で開かれ、諸見里明県教育長と山城馨南城市教育長が協定書を取り交わした。

 県内小学校への県立特別支援学校の分教室設置は初めてとなる。両者は2014年3月に合意書を取り交わし、同7月に分教室を置くための準備室設置式を行っていた。
 協定書では(1)障がいの有無にかかわらず誰もが地域の学校で学べる「インクルーシブ教育」の具現化(2)遠距離通学をしている児童の通学時間短縮化―を軸に、分教室の円滑な運営に向けた連携を盛り込んでいる。
 諸見里県教育長は「『わが町の子はわが町で受け入れる』という趣旨に対する南城市の理解と協力に感謝している。開室後に新たな課題が出てきたとしても、子どもたちの学校生活を守るためこれまで以上に連携していきたい」とあいさつした。山城市教育長は「市は共生社会の実現に向けて希望を抱いている。準備は着々と進んでおり、(馬天小の児童と分教室の児童の)合同入学式が大変楽しみだ」と喜んだ。