高江、抗議テント撤去される 看板など訓練場に廃棄


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【東】米軍北部訓練場に新設されたヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)がある東村高江のN4地区で20日午前、建設に反対する住民が抗議運動の拠点にしていたゲート前の仮設テントなどが何者かによって撤去されているのが見つかった。看板など一部は訓練場内に捨てられている。

ゲート前に止めていた市民の車両には「北部訓練所」の名で移動を求める文書が貼られていた。
 テントはN4地区ゲート前の県道70号の路側帯2カ所に設置されていた。テント内のいすやテーブルなどもなくなっている。周辺の看板などもなくなり、一部はゲート前のトタンの塀から5メートルほど離れたフェンス周辺に捨てられている。
 N4ゲート前の県道70号に面する路側帯は、今後新設予定の着陸帯N1ゲート前と同様、政府が管理権限を日米共同使用から米軍専用区域に移行する手続きを進めている。
 在沖米海兵隊、沖縄防衛局、県北部土木事務所、名護署のいずれも撤去に関知していないとしている。
 住民らが座り込みを終えた19日夕方から20日早朝にかけ撤去されたとみられる。19日にはテントの撤去を求める貼り紙などはなかった。

基地内に捨てられている看板やベニヤなど=20日、東村高江の米軍北部訓練場N4地区ゲート
(クリックで拡大)