真喜志勉さん死去 沖縄前衛美術の先駆者、73歳


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
真喜志勉さん

 戦後の沖縄前衛美術の先駆者として知られ、多くの若手美術家を育成した画家の真喜志勉(まきし・つとむ)さんが20日午後7時25分、肺がんのため浦添市の病院で死去した。73歳。那覇市出身。告別式は22日午後4時半から5時半、浦添市前田2の15の1のサンレーグランドホール中央紫雲閣で。喪主は妻民子(たみこ)さん。

 1963年に多摩美術大を卒業。60年代から個展を開き、70年代に渡米し現代美術に触れた。74年から絵画教室「ペントハウス」主宰。90年代から基地問題や社会的な批判を盛り込んだ表現に取り組んだ。95年に沖縄タイムス芸術選賞大賞。建築家の真喜志好一さんは弟。