平和センター議長ら釈放 米軍拘束から35時間


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釈放された沖縄平和運動センターの山城博治議長(右)と谷本大岳さん=23日午後8時すぎ、名護署前

 【辺野古問題取材班】名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前で沖縄平和運動センターの山城博治議長(62)と谷本大岳(だいがく)さん(63)=宮古島市=が米軍に拘束され、刑事特別法違反容疑で逮捕・送検された件で、那覇地検は23日、山城議長と谷本さんを釈放した。

22日に逮捕された山城議長ら2人は23日午後、名護署から身柄を那覇地検に送致されていた。那覇地検は、証拠隠滅や逃走の恐れがないと判断し釈放したとみられる。
 2人は22日午前9時すぎから、約35時間にわたり拘束された。
 午後8時前に、山城議長らがそれぞれ名護署の正面玄関から出てくると、名護署前に集まった市民ら約100人が拍手で出迎えた。山城議長は市民らに向け「皆さんの力強い声がずっと聞こえていた」と感謝を伝えた。逮捕については「ほとんど根拠のない逮捕だった。県民集会に恐れをなしたんだ」と話した。その上で今後の運動については「さらに警戒し、彼らにつけ込まれない運動が必要だ。合法的に、しっかり声を上げて運動していきたい」と述べ、名護市辺野古への新基地建設阻止に向け引き続き抗議行動を展開していく決意を見せた。
 ゲート前のテントにも2人が釈放された知らせが入ると、稲葉博さん(64)=静岡県=は「本来事件にならないはずのことだったが、やはりうれしい。誰が拘束されても全員で助けるために動く。勝利の確信を得ている」と喜んだ。
 この日は、午前7時前から市民らがゲート前に集まり、午前9時ごろから名護署前で「仲間を返せ」「不当逮捕を許さない」と2人の早期釈放を求め、夕方ごろまで断続的に抗議の声を上げた。
 午後1時半に山城さんらが乗った車両が名護署から出ようとした時、機動隊員約20人が集まり、車両に市民らが触れないよう、市民を歩道の左右に分ける場面もあった。
英文へ→Henoko sit-in protesters released after being detained by US forces