電気工事士53人合格 美里工業高、部活と勉強両立


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合格証書を手に、笑顔を見せる美里工業高校の生徒=17日、沖縄市の同校

 【沖縄】県立美里工業高校(松島寛尚校長)電子科の生徒53人がこのほど、第一種電気工事士の国家資格に合格した。同校創立以来の快挙で、合格者数は2015年度の全国の高校の中でも最多。

生徒たちは部活動などの合間を縫って、早朝講座や放課後に勉強に励んできた。生徒たちは将来を見据え「部活と勉強の両方を頑張りたい」と意気込んでいる。
 第一種電気工事士は5年の実務経験を経た後、600ボルトより大きい高電圧作業に従事できる難関資格だ。
 合格者の内訳は1年生23人、2年生27人、3年生3人となっている。
 野球部の活動にも励みながら合格した玉代勢大生さん(17)=2年生=は「部活と講習が重なり、きつい時期もあったが合格できてうれしい。甲子園も目標の一つで、他の資格の取得も目指したい」と話した。
 亀山響さん(16)=1年生=は「将来は電気関係の仕事に就きたい。危険物やボイラー技士の資格も在学中に取得し、将来に生かしたい」と前を見据えた。
 松島校長は「全国トップクラスの快挙はそれぞれの生徒の進路実現にもつながる。合格者の中には部活動をこなす生徒も多く、文武両道の実績を学校を挙げて喜びたい」と話した。