豪、コアラ7百匹安楽死 一部で増加、飢餓の恐れ


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オーストラリアの野生コアラ(コアラ基金提供・共同)

 【カウラ共同】オーストラリア南東部ビクトリア州で2013~14年に、野生のコアラの数が生息域に対して過剰となり、一部が飢餓状態に陥ったため、数を減らす目的で約700匹がひそかに安楽死させられていたことが4日、分かった。オーストラリアのメディアが一斉に報じた。

 コアラは入植者が毛皮のために捕獲し、20世紀初頭までに数が激減。特定のユーカリの葉しか食べないが、開発で生息地が狭まっている。保護団体によると、全国で推定10万匹を切り、絶滅の可能性も指摘される。ただ一部地区では数が増えすぎ、調整が必要との指摘もある。
(共同通信)