石巻の漁船、池間島に漂着 東日本大震災から4年


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宮城県石巻市から漂着しているのが見つかった漁船=13日、宮古島市池間島のカギンミ海岸

 【池間島=宮古島】宮古島市池間島北側の通称カギンミ海岸に、2011年3月11日の東日本大震災で発生した大津波で宮城県石巻市から流された漁船が漂着しているのが13日、見つかった。4年を経ての漂着に、関係者からは驚きの声が上がっている。

 宮古島海上保安署によると、流れ着いた漁船は「第五徳丸」(0・6トン、全長約6メートル)。宮城県石巻市に住む60代男性が所有するもので、大震災で流失していたことを確認した。
 漁船を発見した松川浩さん(60)は「宮城県から遠く離れた池間島まで長い旅だったと思う。感慨深いものがある」とかみしめるように語った。海難に起因する漂着ではないことを確認し、漁船は海保から宮古島市に引き渡された。