人身事故の飲酒率、25年連続全国最悪 14年県内


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飲酒が絡む人身事故の割合

 沖縄県警は19日、2014年の交通人身事故発生状況を発表した。14年の人身事故の発生件数は前年比422件減の6242件で、うち約1・87%の117件が飲酒絡みの事故だった。

14年に県内で発生した人身事故件数は過去10年間で最少だったにもかかわらず、飲酒絡みの事故の占める割合は25年連続で全国ワーストとなった。
 県警交通企画課によると、飲酒絡みの事故は13年の約2・01%から0・14ポイント減少したが、全国平均の0・77%の約2・4倍と高く、飲酒運転がまん延している現状があらためて浮き彫りになった。全国2位は1・52%で、沖縄と0・35ポイントの差があった。また14年に県内で発生した交通死亡事故34件のうち、26・5%の9件が飲酒絡みによる事故で、2年連続全国ワーストだった。
 県警交通部の大城吉孝管理官は「社会全体で飲酒運転根絶に向けた啓発を図ることが必要だ。県警も引き続き取り締まりを強化する」と述べた。