那覇市が客引き、迷惑行為禁止 観光振興で条例


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 那覇市議会(金城徹議長)は2月定例会最終日の20日、市の観光振興の方針などを定めた「めんそーれ観光振興条例」を議員提案により上程し、全会一致で可決した。観光客への付きまといや客引き行為、違法看板の設置など迷惑行為を禁じる文言を盛り込んだ。県内で議員提案による観光振興条例が制定されるのは初めて。4月1日から施行される。

 市議会は政策検討部会(清水磨男部会長)を設置、市観光協会や沖縄観光コンベンションビューロー、国際通り商店街振興組合連合会などから意見を聞き取ってきた。連合会からは修学旅行などで来県した高校生対象の悪質な客引き行為を規制するよう求める声が上がっていた。
 条例は「市長は迷惑行為をしたものに対し、是正のために必要な指導をすることができる」と定めている。