糸満署、カメラ紛失 容疑者顔写真10枚も


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 糸満署は23日、同署生活安全課で使用していたデジタルカメラ1台と、このカメラに入っていたマイクロSDカードが紛失したと発表した。SDカードには生安関係事件の容疑者の顔写真10枚と、警察主催行事の画像など約25枚が記録されていた。糸満署はカメラの捜索を続けるとともに、窃盗も視野に署員への聞き取り調査なども並行し行う。

 同署によると、2月27日に生活安全課の50代の男性警察官が署内であった表彰式で使用したが、その後、同じ警察官が3月2日にカメラを使おうとしたところ、紛失に気付いた。カメラに記録された容疑者の写真などはプリントアウトした上でデータを消去する決まりだが、消去を怠っていた。
 署員がカメラを使用する際は担当課長の許可を得た上で、氏名や使用目的などを記録紙に記述しなければならない。糸満署によると、2月27日にカメラを使用した男性警察官は生安課長から口頭での許可は得ていたが、記録紙に記述していなかった。返却する際も記録紙に記述しなければならないが、その際もしていなかった。一方、保管庫も施錠されていなかった。
 糸満署の幸地長明副署長は「関係者の皆さまには大変申し訳なく、深くおわび申し上げる。今後、署員に対して指導・教養を徹底して、再発防止に全力を尽くす」とコメントした。