琉球新報社 「世界初、ののしっていいアイドル」をキャッチフレーズに掲げ、ファンからの悪口を受け止めて元気になる女性１２人組「スルースキルズ」が話題だ。４月１日発売のシングル曲「幕開けセンセーション！」でメジャーデビュー。異色の活動スタイルでアイドル界に旋風を巻き起こそうとしている。
活動方針は「ファンに汚い言葉を出してストレスを発散してもらい、日本を明るくする」。グループ名は「中傷をスルーするスキルを持つ」から付けた。
ライブでの“お約束”は、登場時の「帰れ！」コールで始まり、「バカ」「ウザ」とメンバーをののしり、「でも、かわいい」と持ち上げる。アンコールの掛け声は「早くしろ！」だ。
オリジナル曲は、日々の生活に疲れた大人への応援歌が多い。リーダーの西尾舞生は「“国民的ののしられアイドル”になって、やる気を失った人たちが頑張れるよう、背中を押せる存在になりたい」と抱負を語った。
お笑いコンビ「ロンドンブーツ１号２号」の田村淳が発案。オーディションによって２０１３年１月に結成した。ライブやテレビのほか、インターネットの動画投稿サイトも活用してきた。
「みんなのストレス、ごちそうさま！」を決めぜりふに、誹謗中傷を笑顔で受け流すスルスキ。ささいなことで怒りを爆発させる「切れやすい」人が多い世の中に、自分たちのスキルを広めてくれそうだ。
（共同通信）
