沖縄、男女とも中性脂肪が全国最悪 男性の3人に1人


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検査項目で基準を超えた人の割合

 中小企業で働く従業員やその家族が加入する全国健康保険協会(協会けんぽ)が公表している2011年度~13年度の健診の結果、受診した35~74歳の沖縄県内男性の3人に1人が中性脂肪の標準値を超えていることが分かった。全国都道府県別で見た割合も全国ワーストだった。沖縄支部は結果を基に、15年度からの3年間、35~74歳の男性被保険者のうち、中性脂肪が高い人の割合を5%減らす目標を掲げて「データヘルス計画」を実施する。

 沖縄支部によると、11年度の35~74歳の男性健診受診者は4万4974人で、このうち35・7%(全国平均28・7%)が中性脂肪の標準値を超えていた。12年度の受診者は4万8145人で、標準値を超えたのは35・1%(同28・1%)。同様に、女性の中性脂肪が高い人の割合も、11年は10・4%(同8・3%)、12年は12・0(同8・2%)と全国一多かった。13年度の男女別の受診者数は協会けんぽ側が公表できていないが、割合は男性が前年度より若干減って34・5%(同27・7%)だった。
 中性脂肪が高い場合、脳血管疾患や虚血性心疾患などのリスクに直結することから、沖縄支部は、依然として全国平均との乖離(かいり)がある男性を対象に対策に乗り出すことを決めた。「データヘルス計画」では、本年度中に10~20のモデル事業所を選定し、沖縄支部保健指導担当者が直接出向いて講話や、ネットを活用した保健指導などを行い、健康管理意識の向上に努める。