サイバー犯罪過去最多 琉大と協定、対応強化


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 県警は3月31日、2014年のサイバー犯罪の摘発件数が128件だったと発表した。統計を取り始めた00年以来、過去最多だった。摘発人員は68人。サイバー犯罪はスマートフォンなどの急速な普及により全国的に増加傾向にあり、県警は複雑化するサイバー犯罪に対応するため同日、琉球大学工学部と協定を結んだ。今後、情報共有や講義などを通じて捜査員の知識・技術向上を目指す。

 県警によると、128件のうち、児童買春・児童ポルノ法違反が28件と最も多く、前年から17件増加した。次いで、著作権法違反が22件(前年比16件増)だった。前年に最も多かった詐欺は28件減の20件だった。出会い系サイトやコミュニティーサイトに起因して性犯罪などに巻き込まれた18歳未満は32人でいずれもスマートフォンや携帯電話を通じ被害に遭っていた。
 一方、県警が受理したサイバー犯罪に関する相談件数は750件で前年より176件減少した。相談内容は詐欺・悪徳商法が355件で約半数を占めた。次いで名誉毀損(きそん)・誹謗(ひぼう)中傷に関する相談が85件だった。
 県警は予防策として、セキュリティーソフトの導入や携帯電話へのフィルタリングの設定などを呼び掛けている。