うちなーぐち「気軽に」 市民団体がテキスト本


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うちなーぐちテキスト「はにんすはごろも」を作成した宜野湾市うちなぁぐち会のメンバー=7日、同市の愛知公民館

 【宜野湾】宜野湾市うちなぁぐち会(與儀清子会長)はこのほど、うちなーぐちのあいさつや自己紹介方法、単語などをまとめたテキスト「はにんすはごろも」を作成した。7年間、学校現場や地域で開いてきた講習の資料などを基に一冊の本にまとめた。

與儀会長は「うちなーぐちは使わないと忘れてしまうもの。いつでもどこでも誰とでも、気軽に使ってほしい」と話した。
 教本は宜野湾市地域文化振興事業の一環。うちなーぐちは2009年、ユネスコによって消滅の危機にある言語として位置付けられた。教本は本島中南部で使われているうちなーぐちを中心にまとめられた。あいさつや自己紹介、日常会話、わらべ歌、沖縄に伝わる民話、本島各地の地名などの固有名詞も盛り込んだ。
 編集委員会の宮城政一委員長は「テキストに描かれている絵なども、全て自分たちで書き上げた。宜野湾市内の小中学校や図書館に寄贈するので、気軽に手に取ってほしい」と話した。
 與儀会長は「沖縄の文化を支えているのがうちなーぐち。テキストから学んで日ごろから使ってほしい」と述べた。
 宜野湾市うちなぁぐち会は学校などへうちなーぐちを教える講師を派遣するほか、市民講座の開催も予定している。