プロボクシングの「2015琉球拳闘伝」(琉球ジム主催)が12日、嘉手納町のネーブルカデナで開かれた。
OPBF東洋太平洋スーパーフェザー級タイトル前哨戦となった同級8位の小谷将寿(琉球ジム)が、タイのスーパーフェザー級3位のノン・シットサイトーンに3回1分22秒でKO勝ちした。IBF世界スーパーフライ級11位の翁長吾央(大橋ジム)はタイのセーンゲン・サックナロンに3回1分31秒でKO勝ちした。フィリピン出身の琉球ダド・キャビントイはタイのプラユット・サックナロンに3回2分31秒でTKO勝ちした。
◆世界戦へ意気込み小谷
1回の右アッパー、2回の右ストレートでダウンを奪い、そして3回の左ボディーでKO勝ちを収めた小谷将寿(琉球ジム)は「絶対ことしの後盤にチャンスは回ってくる」と世界タイトルへの決意を語った。仲井眞重次琉球ジム会長は「そろそろ沖縄からチャンピオンをつくらないと。勝負年にしたい」とタイトル戦挑戦への意欲を述べた。
右目の上と右ひじにけがを抱えたまま練習、この日は8カ月ぶりのリングだった。「通常の半分以下のスパーリングしかできなかった」と振り返る。「もっとジャブを突く予定だったが、近づいて振り回してくるタイプだったので付き合わされてしまった」と反省も。
会場では金城真吉元監督にあいさつ、試合中も「冷静に行け」と声が聞こえたので勇気づけられたという。