クイナ事故死2件 国頭の道路で雄2羽


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「とび出し注意」の看板のそばを歩くヤンバルクイナ=13日、国頭村安田の県道70号

 【北部】環境省やんばる自然保護官事務所は13日、3月に国頭村内の路上で死んでいるのが見つかった国の天然記念物ヤンバルクイナ2羽の死んだ原因は交通事故だったと発表した。ことし1件目と2件目の交通事故死となった。

 毎年、子供を産んで育てる5~6月ごろ、事故がピークを迎える。自然保護官事務所は「道路への飛び出しによるクイナの交通事故が増える恐れがある。交通事故を防ぐには運転スピードを落とすことが最も大切。やんばる地域での走行には十分注意してほしい」と呼び掛けている。
 今回交通事故と判断されたのは2羽とも雄の成鳥。1件目が3月2日午前7時半ごろ、国頭村安田の県道70号沿いで、2件目は同月22日午後2時ごろ同村宇嘉の林道で見つかった。
 自然保護官事務所は交通事故を起こしたときや傷ついた鳥を発見したときは通報を求めている。連絡先は環境省やんばる野生生物保護センター(電話)0980(50)1025、NPO法人どうぶつたちの病院沖縄(電話)090(6857)8917。
英文へ→Two male Okinawa rails killed by cars in Kunigami