経済

鹿児島銀行、新都心に支店 低利で個人向け融資

沖縄での事業展開の考え方などを説明する鹿児島銀行の上村基宏頭取=22日、鹿児島市の鹿児島銀行本店

 【鹿児島県で与那嶺松一郎】鹿児島銀行の上村基宏頭取は22日の定例会見で、那覇市新都心地区に沖縄支店を開設し、東京、大阪、福岡に続く国内4カ所目の沖縄事務所を併設することを明らかにした。行員数は当初の想定より増員し、12人体制で発足する計画だ。沖縄支店の業務は住宅ローンなど個人向け融資が中心となり、上村頭取は「鹿児島、宮崎で適用している金利を沖縄でも提供するつもりだ」と低い貸出金利を前面にした顧客獲得に自信を見せた。

 肥後銀行との経営統合による「九州フィナンシャルグループ(FG)」を10月1日に設立することから、沖縄支店の開設を前倒しして9月中にも開業する方向で作業を進めている。
 沖縄支店は個人向け業務が中心となるため、人通りのある新都心の商業ビル1階に賃貸で進出する。宮崎銀行と県境を越えた競合を繰り広げる鹿銀の住宅ローン金利は、最大引き下げ金利が変動型で0・94%など大手行と比べても低い水準にあるという。
 会見で上村頭取は「沖縄で個人向け業務をやろうとはそこまで考えていなかったが、今はこれもメーンにしないといけないという考えになっている」と語り、福岡支店で住宅ローンの申し込みが急伸していることに言及した上で「ネットで金利を比較し、電話で問い合わせ、リアルの店舗を訪れる流れがある。沖縄の銀行が追随するかは各行が決めることだが、安い金利が提示されるのは消費者にとって悪いことではない」と述べた。
 一方、法人向け融資の展開については「沖縄で事業をしている私どもの取引先が40社ほどおり、そのお手伝いというのが第一義だ。新参者が地元地銀の中に割って入っていくつもりはなく、シンジケートローン(複数の金融機関による協調融資)などで声が掛かれば参加する」と語った。
 沖縄事務所は1965~80年に置いていたのを再設置する形となり、沖縄支店長が沖縄事務所長を兼務する。沖縄事務所の役割について頭取は「鹿児島は人口が減少し、物を作っても売れない。外国からいかに観光客に来てもらうかと、全日空が沖縄で展開するハブ事業を使って東南アジアに物を売っていく二つの動きがある。私どもは沖縄について情報量が少な過ぎるので、情報収集や可能性調査の活動になる」と述べた。



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