パラシュート訓練の米兵、フェンス外に降下 伊江


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 【伊江】23日午前10時55分、米軍伊江島補助飛行場でパラシュート降下訓練をしていた米兵1人が、同村西江前のフェンス外の農道に着地した。着地点は提供区域内という。米兵にけがはなく、人や建物への被害は報告されていない。現場はフェンスから約百メートル離れており、近くに民家などの建物はない。パラシュート訓練中の事故は2014年に5件あったがことしは初めて。

 島袋秀幸村長は「これまで安全管理の徹底を求めてきており、残念だ。今後も強く(安全管理の徹底を)申し入れていきたい」と話した。
 米海兵隊から午後2時49分に事故の連絡を受けた沖縄防衛局は同3時半、米軍に安全管理の徹底を申し入れた。同4時6分には県と村に報告した。県は午後5時ごろ、沖縄防衛局を通じ、米軍に対し、安全管理に万全を期すよう求めた。
 現場から約百メートル離れた場所で事故を目撃した40代男性は「強い風に流されていた」と説明。現場から約百メートル離れた別の地点で目撃した男性(40)は「米兵が『Oh my god(大変だ)』と叫びながら落ちていった。着地後は自力で立ち、パラシュートを畳んで去った」と話した。

パラシュート降下訓練で米兵1人が着地した米軍伊江島補助飛行場フェンス外の現場付近=23日、伊江村西江前(中川廣江通信員撮影)