「基地ない沖縄を」 5・15平和行進、宮古島で始まる


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基地のない平和な沖縄の実現を訴え5・15平和行進をする参加者=9日、宮古島市内

 【宮古島】沖縄の日本復帰から43年を迎えるのを前に「5・15平和行進」(平和運動センター宮古島主催)が9日、宮古島で始まった。戦後70年の節目の年を迎えても、基地被害がなくならない現状に「基地のない平和な沖縄を目指し頑張ろう」などと声を上げながら、約9キロの道のりを練り歩いた。

強い日差しが照り付ける熱気に包まれた宮古島。参加した約120人(主催者発表)は汗を拭いながら、先島への陸上自衛隊配備や名護市辺野古の新基地建設反対、普天間飛行場の即時撤去実現を訴えた。
 出発式で主催団体の下地朝夫議長は、宮古島への陸自配備の動きに触れ「このまま日米と中国が抑止力の名の下に軍拡競争を続ければ、近い将来、軍事衝突することが予想される。物資輸送を海運に頼り、観光産業がメーンの沖縄・宮古の経済は壊滅的打撃を受ける」と強い危機感を示し、断固阻止を呼び掛けた。
 平良庁舎前で開かれた「5・15平和とくらしを守る宮古郡民大会」では、先島への自衛隊配備や下地島空港の軍事利用反対、普天間飛行場の即時撤去などを求める決議が採択された。本島では15、16日に行進する。