新種スナギンチャク 大浦湾などで発見 和名・チャンプルー


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大浦湾でも生息が確認されたスナギンチャク「チャンプルー」(ライマー琉大准教授提供)

 琉球大学理学部のジェイムズ・デイビス・ライマー准教授(42)らはこのほど、新種のスナギンチャク3種を発見したと発表した。うち1種は米軍普天間飛行場の移設先とされる名護市の大浦湾を含む南日本などで見つかった。

 大浦湾で発見されたスナギンチャクの和名は「チャンプルー」と名付けられた。全長1ミリ未満。
 スナギンチャクは、イソギンチャクと形が似ているが、骨格の代わりに体内に砂粒などを取り込んで体を支える点が異なる。
 ライマー氏は本紙の取材に「大浦湾は基地問題で話題になっているが、沖縄の中でも生物多様性のホットスポットで、まだ十分に生物の調査がされていない。今回の発見はこの地域の重要性を象徴している」と話した。