台湾人の苦難、映画に 「はるかなるオンライ山」完成


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試写会の後、映画製作のきっかけなどについて話す(左から)本郷義明監督、原案・監修の三木健氏、プロデューサーの末吉真也氏=県立博物館・美術館講堂

 戦前、台湾から石垣島に入植しパイナップル産業を興した台湾の人たちの苦難の歴史を掘り起こしたドキュメンタリー映画「はるかなるオンライ山~八重山・沖縄パイン渡来記~」(本郷義明監督)が完成し、19日、県立美術館・博物館で関係者向け試写会が行われた。

 オンライとは、台湾でのパイナップルのこと。ジャーナリストの三木健さんが原案で株式会社シネマ沖縄と琉球新報社が製作委員会を立ち上げ、「よみがえる琉球芸能 江戸上り」「徐葆光が見た琉球~琉球と冊封」で監督を務めた本郷監督が台湾ロケも行い製作した。
 現在の台湾・沖縄間の交流の発展ぶりも描く。6月22日から石垣市で市民鑑賞会を行う予定で8月以降、那覇市の桜坂劇場ほか県内各地で上映される。