画家の玉城さん「日現展」最高賞を受賞 後進育成へ賞金寄付


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
島袋秀幸村長(左)に日現大賞の受賞報告をする玉城照政さん(中央)と内間博昭さん=19日、伊江村役場応接室

 【伊江】大阪市で開かれた第34回日現展(日本現代美術協会主催)で、宜野湾市在住の玉城照政さん(75)が、最高賞となる日現大賞を受賞した。19日、伊江村役場を訪れ、島袋秀幸村長に受賞報告をした。

 玉城さんは伊江中9期生で、同村西江前区出身。村を代表する画家として県内外で活躍し、同村にも数点の作品を寄贈している。報告には同期で同村社会福祉協議会の内間博昭会長も同席した。
 日現展は国際公募で、日本をはじめアジア地域から水彩や油彩など約190点が出品された。玉城さんは同協会の沖縄支部会員として、これまで15年間出品し続け、今回初めて大賞を受賞した。
 受賞した作品は油彩で、タイトルは「サンゴの仲間たち」。畳1枚分ほどの大きな作品で、深海のサンゴと魚の様子が描かれている。
 島袋村長は「作品を出品し続け、名誉ある受賞は大変誇りに思う。これまでの作品も含め村民に鑑賞してもらう機会を設けたい」と祝福した。
 玉城さんは「作品は想像して描いた。大賞の受賞に驚き、喜んでいる。村で展示会を開催できるなら協力したい」と語った。
 玉城さんは村に役立ててほしいと、大賞の賞金の一部を同村人材育成会や村社会福祉協議会に寄付した。(金城幸人通信員)