ハンセン病パネル展始まる 県庁1階の県民ホール


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県庁1階で始まったハンセン病パネル展

 県のハンセン病に関するパネル展が8日、県庁1階の県民ホールで始まった。6月22日の「らい予防法による被害者の名誉回復および追悼の日」に合わせ、ハンセン病についての正しい知識を普及することが目的。ハンセン病の歴史や療養所の生活、沖縄戦当時の様子などを写真や文書で紹介している。療養所の入所者による手芸品も飾られている。

 パネル展では、ハンセン病について「薬によって簡単に治すことができ、国内でほとんど発病する人がいない」と説明。一方で、偏見や差別が続いている現実を伝えている。
 熱心に見入っていた南風原町の63歳女性は「患者がつらい経験をしたことを読んで何とも言えない気持ちになった」と話した。パネル展は12日午後2時まで。その後、17日~29日に那覇市の県立図書館で開催される。【琉球新報電子版】