シュワブ内「碇石」早急な調査を 名護市議会が決議


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 【名護】名護市議会(屋比久稔議長)は11日、6月定例会本会議を開き、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ内の海岸で発見された琉球王朝時代の船舶用の重り「碇石(いかりいし)」とみられる石について、早急な調査と保護・保全を求める意見書案と決議案を賛成多数で可決した。

 一方でハワイで起きた米海兵隊垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの墜落事故について、事故原因の究明と原因が明らかになるまで同型機の即時飛行停止を求める意見書案と決議案は全会一致で可決した。
 意見書は沖縄防衛局や文化庁、県知事宛て、決議案は米軍宛て。
 碇石とみられる石は市教育委員会が2月下旬に実施した文化財調査の現地踏査で発見し、現在はシュワブ内に保管されている。調査のため米軍に引き渡しを求めていたが、米軍への依頼から2カ月以上がたっても引き渡されておらず、調査が進んでいない。仮に碇石だった場合、市側は碇石を発見した現場周辺を広域に調査することも含めて協議するとしている。
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