環境省、石炭火力「是認できず」 山口の新設計画、CO2増に懸念


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 山口県宇部市に計画されている大型石炭火力発電所の建設について、環境省は12日、二酸化炭素(CO2)削減の観点から「現時点では新設は是認しがたい」とする環境影響評価の意見書を経産省に提出すると発表した。

 CO2排出量の多い石炭火力発電所の新設計画が全国で相次ぐ一方で、電力業界全体でのCO2対策の枠組みづくりが遅れており、望月環境相は記者会見で「このまま石炭火力発電所の立地が進めば、(温室効果ガス)削減目標の達成が危ぶまれる」と理由を述べた。
 意見書に法的拘束力はないが、許認可権限のある経産省がどのように対応するのか注目される。
(共同通信)