パート変更に抗議 基地従業員再雇用 北中城で100人座り込み


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フルタイム勤務をパートに変更したことへ抗議し、座り込み行動をする全駐労沖縄地区本部の組合員ら=17日午前、北中城村のキャンプ瑞慶覧・石平ゲート前

 米軍基地の食堂や売店を運営するAAFES(米陸・空軍エクスチェンジサービス)が在沖米軍基地で定年退職後の再雇用者の雇用形態を本人の意向に反してフルタイムをパートに変更して賃金を抑制している問題で、全駐労沖縄地区本部(与那覇栄蔵委員長)は17日午前8時から北中城村のキャンプ瑞慶覧・石平ゲート前で座り込み行動を開始した。組合員ら約100人が参加している。

 座り込み行動は午後3時までの予定。同様の課題を抱える青森県の三沢基地、東京都の横田基地でも同時に実施している。
 全駐労は2013年4月から施行された改正高齢者雇用安定法の趣旨に沿って希望者全員がフルタイムで継続雇用されるよう求めている。
 与那覇委員長は「AAFESは不条理な非正規雇用化も進めようとしている。(全駐労が求めている)国内法令の順守に向けた取り組みも進んでいない。座り込みをしてわれわれの闘う決意を示したい」と強調した。
 全駐労沖縄地本の座り込み行動は、基本給に上乗せする格差給と語学手当の廃止に伴う激変緩和措置の継続などを求めた2013年5月以来、約2年ぶり。【琉球新報電子版】