災害拠点3病院 県、民間で初指定


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 県保健医療部は、災害時に地域医療の中心を担う「地域災害拠点病院」に、沖縄赤十字病院(那覇市)と浦添総合病院(浦添市)、豊見城中央病院(豊見城市)の3院を指定した。

地域災害拠点病院はこれまで県立の5病院のみで、民間病院の指定は県内で初めて。
 保健医療部の仲本朝久部長が18日、3院の代表に指定書を手渡した。仲本部長は「地理的状況から沖縄県は災害時、他県からの支援が届くのに時間がかかる。拠点病院が重要になってくる」などと話し、すでに指定を受けている県立病院との連携に期待した。
 地域災害拠点病院には、震災時でも診療機能を喪失しない耐震性や水・食料・燃料の備蓄、災害時に被災地で医療を行う医療チーム「DMAT」の維持などが求められる。
 指定されると、耐震性を高めるための補強や、備蓄用倉庫などの設置が補助される。
 指定は、3院の申請を受けた県が12日に県医療審議会の承認を得て、同日付で行っていた。