歌い踊り平和訴えデモ 若者100人安保法案反対


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音楽に乗って平和の大切さを訴え、練り歩く学生団体「ゆんたくるー」と若者たち=20日、那覇市

 学生たちの団体「ゆんたくるー」が呼び掛けたサウンドデモが20日、那覇市の国際通りなどであった。慰霊の日を前に、沖縄戦体験者の証言を聞くなど取材を重ねた学生たちが平和の大切さを訴えた。音楽に乗って約100人が歩いた。

 参加者は「戦争のない人生を」「繰り返さない」などと寄せ書きした横幕を先頭に行進。音楽やダンス、ヒューマンビートボックス(口や鼻からリズム音を出す歌唱法)を繰り出し、戦争体験者の証言をマイクで訴えて練り歩いた。
 スピーチした外當陸さん(17)=高校3年=は「戦争体験者から『平和を保ってほしい』と言われ、日常の大切さを実感した。家族や友人と過ごす時間を壊されたくないとの思いを込めた」と話した。
 ゆんたくるーの平良海舟さん(21)=琉球大3年=は「戦争法案が国会で通されようとしている今、幅広い人々に思いを伝えたかった」と語った。イベントの中心メンバーの元山仁士郎さん(23)=国際基督教大4年=は、審議中の安保法案について「沖縄戦と現在は状況が違う面もあるが、手段として武力、戦争が想定されているのは絶対にいけないことだ」と語った。