児童虐待通告が過去最多 DV相談件数も 14年県内


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 2014年の1年間に虐待が疑われるとして、県警が県内の児童相談所に通告したケースは99件あり、人数は152人で過去最多だった。一方、県に寄せられた「DV(ドメスティックバイオレンス)」相談件数は14年度は3230件に上り、これも過去最多だった。県の金城武子ども生活福祉部長が24日の県議会本会議で明らかにした。

 児童虐待の通告は10年69件(100人)、11年70件(90人)、12年58件(87人)、13年36件(47人)。14年に通告された152人の内訳はネグレクト(育児放棄)65人、身体的虐待48人、心理的虐待36人、性的虐待3人。
 また沖縄はDVの発生も多い。子どもの前で配偶者に暴力を振るうのも子どもへの心理的虐待に当たることからDVと関連する虐待も多いとみられている。
 児童相談所は警察以外にも市町村や教育機関などから相談や連絡を受けており、全体の虐待件数はさらに増える。県は年度ごとに児相の対応件数をまとめており、13年度で348件に上っている。
 DV相談は県内の福祉保健所にある配偶者暴力相談支援センター(2615件)と県男女共同参画センターてぃるる(615件)に寄せられたもの。13年度は2926件で、県平和援護・男女参画課は増加の背景として相談窓口の増加や受付時間の延長などの周知・広報効果が表れたとみている。