原爆初判定の資料原本発見 京都帝大教授の遺品から


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 戦時中に海軍の依頼で原爆開発を研究し、原爆投下直後の広島で現地調査の結果、新型爆弾を「原子爆弾」だと初めて科学的に判定した京都帝大の荒勝文策教授(1890~1973年)が残した当時の分析資料の原本や弟子の研究ノートが見つかったことが26日、関係者への取材で分かった。

 荒勝教授が新型爆弾を原爆と判定したことは既に知られているが、資料の原本が確認されたのは初めて。被爆70年の節目に、専門家は「歴史を検証する貴重な資料だ」と注目している。
 資料は、荒勝教授の孫弟子で核開発の歴史に詳しい政池明京大名誉教授(80)が、昨年12月に確認した。
(共同通信)