JAXA「地球外物質」で新組織 小惑星や衛星の試料分析


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探査機「はやぶさ」が持ち帰った微粒子を調べるための装置=2010年11月、神奈川県相模原市のJAXA宇宙科学研究所(JAXA提供)

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)が、探査機「はやぶさ」が小惑星イトカワから持ち帰った微粒子などの「地球外物質」を専門に研究する新組織を立ち上げることが27日分かった。JAXA宇宙科学研究所(相模原市)内に7月1日付で設置する。

 小惑星には太陽系が誕生したころの物質や、地球の生命の起源に関わる情報が残っていると考えられている。JAXAは太陽系の成り立ちに迫るため、日本が得意とするサンプルリターン(試料回収)の分野を重点的に発展させる体制を整える。
 特殊な試料を扱う経験が豊富な海洋研究開発機構や国立極地研究所とも協力、ノウハウを提供してもらう。
(共同通信)