基地経済は「神話」 本紙記者ら、都内で講演


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 【東京】「平和・協同ジャーナリスト基金(PCJF)」講演会「『神話』でなく真実を! 沖縄・原発・これからの日本」が4日、港区の明治学院大学であり、琉球新報と沖縄タイムス、朝日新聞の記者が沖縄の新基地建設問題や原発問題について報道の現場から報告した。

軍事ジャーナリストの前田哲男氏は基地と原発問題の共通点を挙げながら「ジャーナリストにはもっと真実を伝えてほしい」と激励した。
 琉球新報の島洋子東京支社報道部長は沖縄に基地を置き続ける理由として挙げられる基地経済と抑止力を「神話でしかない」とデータを挙げて説明した。「実態が知られたことで沖縄の政治状況は変わった。基地依存ではないことを東京も知ってほしい」と述べた。
 沖縄タイムスの阿部岳北部報道部長は新基地建設の現場を写真で紹介し「沖縄の現状は前知事が差別に近いと発言するなど、自立や独立志向が強まっている。沖縄と本土にとって、いまは和解の最後のチャンスだ」と述べた。同基金は反核・平和、人権擁護などを推進する優れた報道を毎年表彰している。