口永良部へ65人一時帰島 台風対策、噴火後最大規模


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 噴火による全島避難が続く口永良部島(鹿児島県屋久島町)の住民65人が7日、一時帰島した。台風接近に備え、住宅の雨戸を閉めたり、漁船を陸揚げしたりするのが目的。町職員や九州電力の作業員らを含めると計約145人が参加し、5月29日の新岳噴火後の一時帰島としては最大規模となった。

 一行は、町営フェリーと漁船に分かれて屋久島を出発し、午前8時半ごろに上陸した。電力施設や火山観測機器のメンテナンス作業も実施、住民らが残してきたマイカーも運び出した。午前10時台に火山性地震が多発したため、町は作業中止を命じ、住民らは予定を切り上げて口永良部島を離れた。
(共同通信)