LGBT支援、思い多様 19日に那覇でピンクドット沖縄


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「ピンクドット沖縄」の運営に携わる実行委員やボランティアら=11日、那覇市

 LGBT(性的少数者)が生きやすい社会の実現を願い、ピンク色の服や小物を身に着けて集まるイベント「ピンクドット沖縄」(同実行委員会主催、那覇市共催)が19日午後1時から、那覇市ぶんかテンブス館前広場で開かれる。

実行委員やボランティアには、「アライ」と呼ばれるLGBT当事者ではない支援者も参加し、多様な思いを胸に準備に取り組んでいる。「当事者かどうかにかかわらず、ピンク色を身に着けて同じ空気を共有することがLGBTへの理解につながる」と多くの来場を呼び掛けている。
 実行委員の竹葉梓さん(36)は女性として生まれたが性自認は男性寄りで、出生時の性別にこだわらない生き方をしている。性自認に苦しんだ時もあったが、ピンクドットが自分を肯定するきっかけにもなった。「人としての尊厳を尊重するイベント。誰もが自分らしくいられる空間だ」
 ピンクドットでは、互いの性自認や性的指向などの公表を求められない。同じ実行委員でゲイの男性(39)は「無理にカミングアウトせず、言いたいときに言える安全な場所。『自分は一人じゃない、多くの人が理解してくれるんだ』と当事者に伝えたい」と意気込み、実行委員でアライの山城彰子さん(30)は「社会が変わる必要がある。教育関係者にも参加してほしい」と話した。
(赤嶺玲子、内間安希)