「戦場に行かせない」 子育て世代が語り合い


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安保法制について議論する参加者=18日、名護市の21世紀の森体育館

 【名護】安全保障関連法案が衆議院で強行採決されたことを受け、子どもの将来に危機感を覚えた名護市と今帰仁村在住の女性らが18日、名護市大南の21世紀の森体育館で「名護で話そう、政治や憲法のこと。」の会を開いた。

1回目は子育て世代を中心に23人が参加し「将来、戦争に巻き込まれてしまうのか」「武力ではなく話し合いで解決すべきだ」などの意見が飛び交った。
 第1回のテーマは「平和憲法改正の不安、わが子は戦争に行くのか」。会は6人の女性で立ち上げた。主催した1人の渡利(わたり)馨子(けいこ)さん(39)=名護市、自営業=は「子どもの命を守りたい。みんなで一緒に考えたい」と語った。
 講師には沖縄合同法律事務所の白充(ぺく・ちゅん)弁護士(30)を招き、子連れで参加しやすいよう託児所も設けた。子どもを抱っこしながら議論に参加する親もいた。
 4人の子を育てる30代の女性=名護市=は「おなかを痛めて産んだ子どもを簡単に戦争へ行かせるわけにはいかない」と語った。
 渡利さんは「戦争で命を失いたい人なんていない。話し合えば分かり合える。機会さえあれば意見を述べたいという人は多いと感じた」と述べた。
 8月に2回目を催す予定だ。