高等特支校の全分教室、併設型へ 共生教育促進図る


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 県教育委員会が、沖縄本島の3県立高校に設置している県立沖縄高等特別支援学校の分教室を今後、全て併設型にするよう検討していることが21日、分かった。併設型になれば、高等特支の生徒の責任者は沖縄高等特支の校長から設置校の校長に移る。各高校の校長が併設する高等特支の校長を兼任することで、行事などでの生徒間交流がより活発になると期待されている。

 移行時期は未定で、調整でき次第、実施していく計画。各校の定員に変更はない。県教委は23日の定例会で、分教室の併設型移行について審議する。
 県教委が推進している、障がいのある子もない子も共に学ぶ「インクルーシブ教育」をさらに促進する狙いがある。
 県教委は先行して、県内で初の併設型高等特別支援学校を南部商業高校に設置する計画で、南部商業の状況を見ながら、他校の併設時期を検討する。
 沖縄高等特別支援学校の分教室は現在、中部農林高校、南風原高校、陽明高校に設置している。しかし各校の校長は法的に高等特支の生徒に責任がないなどの課題があった。