ヤギ肉増産へ“助っ人” 勝山組合に6頭貸し付け


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引き渡されたヤギ(右側の子ヤギ)と仲里組合長(左から2人目)ら=24日、名護市

 【名護】ヤギ肉増産に向けて農家に貸し付けるヤギの引き渡し式が24日、名護市の勝山公民館前であった。ヤギ生産の拡大という“使命”を背負い糸満市から引っ越してきたヤギ6頭が「勝山山羊生産組合」の仲里政和組合長に引き渡された。

 区民の人口よりヤギの頭数が多く、昔からヤギの飼育・ヤギ肉生産が盛んな勝山区。式典はヤギの恩に感謝するために53年前に造られた「羊魂碑」の前で行われた。
 ヤギの貸し付けは、市がことしから実施する優良山羊貸し付け事業の一環。事業では、需要が高く供給が追い付いていないヤギ肉の増産に向けて、肉量の多い品種のヤギを3年間市内の生産組合員の農家に貸し付けて繁殖させ、生産量を増やしていく。本年度は仲里組合長が6頭を預かり、交配して生まれた子ヤギを組合員に引き渡す。
 稲嶺進市長は「生まれた子ヤギを生産組合の皆さんに広げていってほしい。名護市がヒージャー(ヤギ)の生産地として、いつまでもヤギが手に届くようにしたい」と話した。
 受け取った仲里組合長は「長年夢だったことが実現した。ことしが第1回。後にも続くように責任を持って事業を成功させたい」と意気込んだ。