【カブール共同】アフガニスタン大統領府は29日、反政府武装勢力タリバンの最高指導者オマル師が2013年4月に隣国パキスタンで死亡したことを確認したと発表した。トップを失ったタリバンの統率力が乱れるのは確実。アフガニスタンで勢力を拡大する過激派「イスラム国」へのメンバー流出に拍車がかかり、さらなる治安悪化が懸念される。ガニ政権とタリバンとの和平協議の停滞も必至だ。
オマル師は1960年生まれ。独自の解釈に基づくイスラム原理主義で96年からアフガンを実効支配したタリバンのカリスマ的指導者として君臨した。
(共同通信)