刑法犯、13年ぶり増加も 上半期、206件増4752件


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 沖縄県警のまとめによると、2015年1~6月の上半期の刑法犯認知件数は4752件(暫定値)で、昨年同期比206件(4・5%)増加した。03~14年に毎年減少し続けていたが、このままの推移をたどると13年ぶりに増加に転じる恐れがある。

 県警によると、15年上半期の刑法犯の摘発件数は2097件で42件(2・0%)増加した。摘発人数も1599人で、58人(3・8%)増えた。ことし上半期で最も件数が増えたのは窃盗犯で、313件(9・9%)増の3487件だった。このうち主に乗り物の窃盗が相次いでいる。オートバイは135件増の477件で、自転車は87件増加して691件だった。
 殺人や強盗などの凶悪犯や詐欺などの知能犯の認知件数も増加している。
 4月27日には「2015年第2回生活安全・地域課長等会議」が県警本部で開かれ、各署の生活安全課長や地域課長ら約90人が出席した。県警の加藤達也本部長は「的確な分析を行い、効果的な犯罪総量抑止対策を実施してほしい」などと訓示した。