対馬丸、きょう洋上慰霊祭 奄美・宇検に慰霊碑建立検討


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元田信有宇検村長(左)と面談する対馬丸生存者の上原清さん=4日、鹿児島県宇検村の宇検村役場

 【奄美大島で宮城隆尋】1944年にトカラ列島悪石島沖で米軍に撃沈された学童疎開船「対馬丸」の生存者・上原清さん(81)=うるま市=が5日の洋上慰霊祭に参加するため4日、71年前に漂着した鹿児島の奄美大島に入った。

同島の宇検村役場で上原さんと面談した元田信有村長(65)は、対馬丸事件を語り継ぐ慰霊碑の建立について「対馬丸記念館をはじめ、沖縄の方々の力を借りながら進めたい」と前向きな考えを示した。
 慰霊碑の建立場所は、71年前に生存者や遺体が多く漂着した船越(ふのせ)海岸などを想定している。場所や碑文の内容などを検討し、村議会に諮る考えだ。元田村長は「慰霊塔の形がいいのか慰霊碑かを含めて検討し、ことしか来年中にはめどを付けたい」と話した。