県内事業所健診 異常所見63・8% 4年連続で全国最悪


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 沖縄労働局(待鳥浩二局長)は、2014年に県内事業所の定期健康診断で、異常の所見があった労働者の割合「有所見率」は63・8%に上り、前年比0・1ポイント悪化し、4年連続で全国ワーストだったと発表した。全国平均との差は10・6ポイントで、前年より0・1ポイント縮まった。生活習慣病の要因とされる項目で有所見率が高い。沖縄労働局は「働き盛りの健康改善から県の長寿復活に貢献したい」とした。

 健診項目別では、13項目中11項目で全国平均より有所見率が高い。最も高いのは血中脂質検査38・5%(全国平均32・7%)で、次いで血圧検査20・6%(同15・1%)、肝機能20・4%(同14・6%)の順だった。血圧の有所見率は2年連続増加している。
 業種別の有所見率はタクシー運転手などの運輸交通業78・9%、清掃と畜77・8%、製造業73・0%などで7割を超えた。
 沖縄労働局は社員の健康増進に取り組む企業を公表する「健康経営宣言」を行っている。肥満・生活習慣病予防としてウオーキングイベント「おきなわを歩こう!」も開始された。沖縄産業保健総合支援センターでは保健指導や健康管理に関する相談など個別支援サービスの提供を行っている。