国連人権理事会の特別報告者、来沖へ 辺野古視察も


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 「沖縄建白書を実現し未来を拓(ひら)く島ぐるみ会議」の玉城義和事務局長らが14日、県庁で記者会見し、国連人権理事会の特別報告者ビクトリア・コープス氏(フィリピン)を招くことを発表した。

同氏は16日に米軍普天間飛行場の移設が計画される名護市辺野古を視察し、沖縄大学で講演する。
 特別報告者は人権理事会や国連総会に報告書を提出するなどして、緊急事態に介入する権利を持つ。コープス氏は、自己決定権を含む先住民族の権利に関する特別報告者。2005~10年に国連先住民族常設フォーラム議長を務めた。講演は16日午後3時から。「沖縄における人権侵害―自己決定権の視座から」と題し、島袋純氏(同会議国連部会長、琉球大教授)と対談する。入場無料。
 会見で島袋氏は「国際社会に対し、沖縄問題を人権問題として認知させることができる。国内外の世論を喚起し、日本政府へのプレッシャーになるだろう」と話した。