名護市職員採用に名桜大特別枠 まちづくりに期待


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【名護】名護市役所は2015年度実施の採用試験で、名桜大学から推薦された卒業生の1次試験を免除する「名桜大学特別枠」を設置する。市によると、県内の自治体で特定の大学卒業者の採用枠を設けるのは初めて。

推薦は同市出身者に限定しない。地域活動を通して市民と関わる機会が増えた同大の学生にも、名護市のまちづくりに関わってもらうことが目的だとしている。
 市によると、名桜大を来年3月に卒業する学生の中から、同大が成績優秀者や積極的に課外活動に参加した学生などを推薦し、市が1次試験を免除にする。2次試験以降はほかの受験者と共に受けて、試験の結果で採用を判断する。
 来年度以降の名桜枠の実施は、その年の採用者数など状況を見ながら判断する。
 名桜大が推薦する対象は行政職上級と保健師。同大によると、学内で学生に向けて公募し、応募のあった中から大学側が市の要項に従って選定する。
 名護市人事行政課の奥間肇係長は「名桜大学の学生は地域活動にも積極的に参加している。ぜひ地域のために活躍してほしい」と期待を込めた。
 名護市の14年度実施の採用試験には、受験した343人のうち15人が採用された。(田吹遥子)